そもそも仲介手数料っていうのは

代表の北島です。

写真は朝のオープンしたての当社事務所の様子。時計は朝の9時44分です。

 

さて、本日はお日柄もよく、益子の方まで物件案内に行きました。

中古住宅なのですが、ちょうど手頃な金額で、陽当たりもよく築浅の良好な物件でしたが、使い手にとっては合わないことも多々あるわけです。

予算に見合う工事でどうにかできるような内容ならいいのですが、どうにもならないこともあります。

そんな物件でした。

でも、こうしたプロセスをお客さんと一緒に内見しながら踏んでいくのが信頼関係構築に必要なことだと思いますし、その先にお客様の購入の決意にと繋がることが多いです。

 


 

さて、今日もお客さんからお尋ねいただいた不動産の取引に伴う仲介手数料についてちょっと私見を。

仲介手数料は不動産の取引が行われる際に買主や売主、借主、貸主等から不動産会社に支払われる費用なのですが、

この手数料という呼び方には非常に違和感を感じるのです。

つまり、業界の常日頃のルーティンな仕事の仕方のためか、きちんとした説明をしてこなかったからか、

書類作成の手間とか、その物件探しのお手伝い的な不動産会社へのお礼手間代とか、

そんな意味合いで見られがちです。

 

いや、そうではないのです。

 

では、本来のこの費用の対価はどこにあるのか。

不動産会社の仕事は接客サービスや、物件のご紹介やら、物件探しやら、査定やら調査やらあらゆる仕事が多岐に渡っているのですが

これらは仲介手数料の対価としての本来的な意味合いとは直接的には関係がありません。(まあ、間接的に密接には繋がっていますが)

まず第一番目の意味合いとは!

売り手と買い手の取引の安全を担保するためにわざわざ間に仲介者が介入しているということです。

なぜなら、不動産は結構な高額な買い物でしかも多くの場合代替がききません。

そのような取引を、個人間で、買主はお金払って、売主は領収書を切って、登記名義の書き換えを行って、はい終わり、というわけにはいかないのです。

こんな大金の支払いをしたにもかかわらず、引渡しの約束日に現れないとか、反対に、引越しを済ませてローンも完済させて引き渡せる準備を整えているのに、買い手は引渡し当日交通事故で現れないのでお金を払ってもらえないとか、こんな根本的な約束事がなされないケースだって、結局は人間が約束することですから残念ながら起こってしまうのです。

そのほかに引き渡した後だって、境界がおかしいとか、雨漏りが生じたとか…


 

では、問題です。

物件の現場調査が不十分で、買主売主双方の条件をきちんと確認せずに曖昧な状態の契約書等で、仲介会社もなく個人間での不動産契約をしました。

その結果、引渡し時に相手側の約束が果たされない場合どうなるでしょうか?

答え。

不信感が募り争いごとになるでしょう。金額にもよりますが高額なものであれば裁判沙汰になるでしょう。高額な弁護士費用もかかります。

経済的にも時間的にも精神的にも相当な損失になるでしょう。

 


 

不動産会社はここに責任を持って間に入るということなのです。ここに不動産の仲介の意味があります。

仲介手数料(3%+6万円+消費税)なんていうのは物件の消費税額にも満たない額です。

ということで、簡単に言えば「不動産取引の保険」のような意味合いが強いと考えます。

となると、取引の金額が大きければ、そのリスクも高いので仲介手数料も高くなるという意味もわかるでしょう。

単に書類作成費の手間と考えては大間違いです。なので仲介手数料を軽視すると大変なことになるかもしれませんよ。

手数料サービスしますとか言って、仲介者の名前が記載されていない契約書には責任の所在もないのです。

自動車保険や火災保険などと同じく考えるべきで、こんなのはかけてないと万一の時に大変ですね。

そんなことで私は安易に思われがちな「仲介手数料」と呼ぶのがほんとに嫌いです。

「不動産仲介制度による取引安心保証料」とでも言い換えるべきかも。まあ、それも語弊があるのですが。

もちろん、私たちにとっては大切なサービスの対価で、これで仕事をさせていただいています。

安心な取引を担保して、ほっと笑顔で!!(取引終了時にはお客様にはフツー過ぎて何もわからないのですけどね。)

 


 

不動産会社は安心、安全な取引が最も大切な基本です。

こだわり不動産サービス株式会社
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