遠方の実家、放っておいて大丈夫?

「親が施設に入って空き家になった実家…どうしたらいいの?」

「遠方でなかなか通えないけど、このまま放置してて大丈夫?」

そんな不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

ここでは遠方にある実家の管理方法について、分かりやすくご紹介します。

ムリなく、でもちゃんと対策できるように、ポイントを絞ってお伝えしますね。

空き家をそのままにすると、どうなるの?

実家が空き家になると、いろいろな「困ったこと」が起こるかもしれません。

まずは実家が空き家になった際のデメリットについてみていきましょう。

家そのものが傷んでしまう

・換気されないとカビ・結露が発生

・水道を流さないとサビや臭いの原因に

・シロアリや腐食で建物の傷みが加速

防犯の心配

・雑草や郵便物で「誰も住んでいない」とバレやすい

・不法侵入や放火など、空き家を狙った犯罪も

ご近所への迷惑

・落ち葉やゴミの散乱

・害虫・野良猫のたまり場に

・倒壊などによる通報

このように空き家を放置すると様々なリスクが生じます。

忙しい人でもできる「実家の管理」の基本

遠方に実家がある人であれば、

空き家になった実家の管理を、

難しく感じてしまう人も多いでしょう。

しかし遠方に住んでいても、ムリせずできることもあります。

帰省した時にやっておくこと

・すべての窓を開けてしっかり換気

・水道・トイレを流して配管のサビ防止

・郵便受けの確認と片付け

・雑草取りや庭木の手入れ

・ゴミの分別・処分

これを年に2〜3回の帰省時にまとめてやるだけでも違います。

空き家管理サービスを活用するのもオススメ

「時間も体力もないし、もう無理…」

そんな方には、プロに任せる

「管理代行サービス」という選択肢もあります。

空き家管理サービスを利用すると

以下のような内容を依頼できるでしょう。

・月に1〜2回、現地を巡回

・室内の換気・通水・簡易清掃

・郵便物の処理

・庭や外観のチェック

など。

利用するサービスによっても具体的な内容は変わりますが、

業者によっては、写真つきで報告してくれるので安心です。

費用は月5,000円〜10,000円前後が相場の目安になっています。

実家をどうするか、早めに考えよう

管理の手間やお金を考えると、

「このまま空き家にしておくのが本当にいいの?」と考える人も増えています。

長らく放置しておくのが不安な方は、

以下のような選択肢も考えていきましょう。

売却する

売却して空き家を手放すことができれば、

固定資産税や管理の手間がゼロに。

解体費が必要になることもあるけど、土地として売れる場合もあります。

空き家バンクへの登録

空き家バンクとは、地方移住者などに貸す・売る仕組みです。

自治体によっては、

自治体側でサポートしてくれる場合もあります。

空き家管理はできるだけ早めの対策がオススメ

実家を空き家にしたまま放置した人の声で多いのは…

「もっと早く相談しておけばよかった」

「解体費が思ったより高かった…」

「兄弟と揉めて、話が進まなかった」

こんな後悔をしないためにも、「今からできること」に目を向けましょう。

実家が空き家になると、心配ごとがどんどん増えてしまいます。

家族と「これからどうする?」かを話し合いながら

より良い選択ができるように、準備していきましょう。