こんにちは。広報担当の香川です。
今回は、先日開催された家じまいセミナーの一環として行った
「あなたのお家は大丈夫?片付けはじめ方講座」のレポートをお届けします!
3回に渡って開催してきたセミナーも今回で一旦一区切りです。

講師は、22年間のリサイクルショップ経営と遺品整理の経験を持つ「とちぎ家財整理サポートセンター」の緑川代表と
鹿沼市の小太刀行政書士事務所の小太刀先生がメインでお話しいただきました。
人生の最終章に向けて、どんな準備が必要なのか——。
参加者の生の声や講師の具体的なアドバイスから、「終活」に取り組む意味と方法について深く学べるセミナーとなりました。
遺品整理・家財整理の現場から見える現実

まず講師を務めたのは、栃木県宇都宮市の遺品整理・リサイクル業に長年携わる緑川代表です。
22年間、数多くの家財整理やゴミ屋敷の対応を行ってきたプロが、実体験を交えて語ってくださいました。
・不用品は捨てればゴミ、活かせば資源。再利用や買取で「価値ある片付け」に変えられる
・掃除・解体・解約までワンストップで対応する家じまいの重要性
・親の家にある「大量のモノ」への戸惑いは、多くの参加者が抱える悩み
終活ノートが導く“安心の備え”

緑川代表の実体験としてある女性の遺品整理の現場では、
部屋のいたる所に「何がどこにあるか」を記したメモや、病院・葬儀・近所の人への伝言が貼られていたそうです。
終活ノートにも「葬儀不要」「財産の行き先」「遺骨の納め方」などが記されており、
ご本人の意思がしっかり伝わる形で残されていました。
実は、これが「自分らしい最期」の準備であり、家族の負担を減らす鍵になるとのこと。

終活ノートは、今さまざまなものが登場していますが、
書いた本人以外はどこにあるのか分からないのでは困ってしまいますよね。
今回は終活ノートの具体的なシェア方法や、どこから書けばいいのか?書けない部分はどうするべきなのか?なども具体的に教えていただきました。
終活ノートは何歳からでも書き始められる自分や家族のためのノートです。
書く目的は「伝えること」と「自分を見つめ直すこと」。
具体的な終活ノートを見せていただきながら、書き方をレクチャーいただきました。

実際の相談事例から学ぶ“終活の落とし穴”
続いて小太刀行政書士事務所の小太刀先生からの講義では、
実際の相談事例から終活や相続で起こったトラブルについてお話いただきました。

個人的にはこの手続きに必要なものがいざという時に見つからない。
全く気にも止めなかった当たり前のことなのに、
全く手続きができず前に進めなくても進めないという実際の事例が気の毒でほんとに響いた大切で重要なお話しでした。
遺族が亡くなった方のキャッシュカードや通帳、マイナンバーカードなどの重要書類を見つけられないトラブルもよくあることだそうです。

こうしたトラブルは、書いておく、伝えておく、わかるようにしておくなど、
ほんの少しの気遣いで回避できることも多く、
今からやるべき「備え」の大切さが語られました。
今すぐ始めたい、終活の第一歩

セミナーの最後では、就活ノートを使った備えの重要性が改めて強調されました。
いつ何が起こるかは誰にも分からないからこそ、日頃からの備えが重要です。
今回も、セミナーに参加者の方の意見も交換しながら、和気あいあいとしたセミナーとなりました。
3回に渡って開催してきたお片付け始め方講座も今回で一旦一区切り。
そして今までご協力いただきました小太刀先生も今回で講義をいただくのは一旦最後です。

これまでの開催にあたり、ご協力いただいた小太刀先生には心より感謝申し上げます。
今回で一区切りとなった「家じまいセミナーシリーズ」ですが、
今後も内容をブラッシュアップしながら、地域の皆様に役立つ講座を継続していく予定です。
また次回の開催が決まり次第、こちらのブログでもご案内いたしますので、どうぞお楽しみに♪